
4月某日、
大学体育会端艇部の乳酸測定が行われました。
今回は本測定のまえの予備テストです。
通常の乳酸測定は、日吉キャンパスにある当センターに来所してもらい、
私たちスタッフが検査を受け持ちます。
しかし、端艇部は練習本拠地が戸田にあるため、
被験者となる選手を日吉に集めるのはスケジュール調整が大変です。
当センターで乳酸測定に用いているアークレイ社ラクテート・プロは、
医療従事者でなくても測定が可能です。
そこで、端艇部の部員に測定技術を習得してもらい、
戸田の練習場で本測定を行うことになりました。

今回の測定スタッフは、
端艇部の女子マネージャーと、コックスの部員が担当します。
電池の入れ方から始まり、
センサーの取り扱い、基本操作方法、採血方法、測定の手順、医療汚染物質の取り扱いなど
をひととおり指導して、測定スタッフで採血と測定を体験してもらいました。
いざ、選手を被験者に、
本番と同じプロトコールで試験開始!
女子マネさん、最初はかなり緊張していた様子でしたが、
測定を繰り返すうちに、だいぶ馴れてきた様子です。
今回のプロトコールはローイングエルゴを用い、
3分間を1ステージとし、指定したレイト数で漕ぐことで負荷をかけます。
ステージごとにレイト数を増やしていく、多段階漸増負荷試験です。
そして、ステージの合間に1分間のレストを設け、
この1分間で乳酸を測定します。
↑の写真では選手もまだ余裕の表情ですが、、

負荷量が増えるにつれ、この辛い表情。
指定するレイト数を保てなくなったら終了です。

最後は、オールアウト。
座っていられません(笑)
この日は、選手2名のテスト測定を行いました。
最初は緊張した面持ちの測定担当スタッフも2名の測定を終える頃には、
手技も安定し、余裕が見られました。
この様子なら、現場での測定も大丈夫そうです。
このように、スポーツ医学研究センターでは、乳酸測定器の貸出しも行っています。
検査室の測定では難しい、より実際の競技に近い現場での測定が可能です。
学内の団体であること、正しい安全な測定技術が得られるまでレクチャーを受けること
を条件とし、乳酸測定器、医療廃棄箱、アルコール綿など消耗品の貸出しを行っています。
ラクテートセンサーは必要分を実費で購入してもらいます。
乳酸測定や乳酸測定器の貸出しについては、
スポーツ医学研究センターに電話にてお問い合わせください。
スポーツ医学研究センター
Tel 045-566-1090