2010年12月15日水曜日

DVD貸し出しのお知らせ

スポーツ医学研究センターは、体育会学生を対象に「強くなるためのスポーツ医学基礎講座」を開講することといたしました。
この講座は、特にスポーツ医学の立場から、体育会学生の健康維持やパフォーマンス向上を目的とした講座を定期的に行うものです。

本年度はその準備として11月に「スポーツと栄養:入門編」を、
12月に「スポーツと栄養:基礎編」の2講座を行いました。

このたび、上記講座を録画しDVDを作成いたしました。
スポーツに必要な栄養の話を、入門レベルから基礎レベルまでスポーツドクターがなるべく易しい内容でお話しました。
参加した体育会学生からも『大変わかりやすかった』と好評でした。

このDVDを学内学生を対象に貸し出しをします。
希望する学生はスポーツ医学研究センター窓口にてお申し出ください。

2010年12月9日木曜日

スポーツ医学基礎講座:「スポーツと栄養」基礎編が行われました

12月8日(水)「強くなるためのスポーツ医学基礎講座』の2回目、
『スポーツと栄養:入門編』が行われました。

講師は、勝川史憲准教授です。




前回の『入門編』に引き続き、
今回は内容を少しステップアップして、
・エネルギーと三大栄養素
・主食
・主菜
をトピックとして『スポーツと栄養』の講義が行われました。






まず、年齢と性別、体重によりおおよその基礎代謝を計算し、
『PAL(physicalactivity level)=総エネルギー消費量/基礎代謝』という身体活動レベルの指標を参考に、自分の一日の消費エネルギーを求めてみました。

健康に生きるためには、この一日の消費エネルギーを満たすエネルギーを摂取しなければいけないわけで、さらに身体を大きくするためには、これを上回るエネルギー量を摂取しなければならないのです。

三大栄養素の話しは「入門編」でもありましたが、
「基礎編」では、
主食は糖質
主菜はたんぱく質
副菜はビタミン、ミネラル
をとるための食品であり、

主食として適している食品、有効なタンパク源となりうる食品の話しまで発展しました。

主食としてよく取り上げられる食品やタンパク源として好まれそうな食品のエネルギー比率が表で示されました。そのような食品もエネルギー比率でみてみると意外と脂質が多く、有効な栄養素は少ないということに驚いている学生が多く見られました。

三大栄養素をエネルギーに換算すると
たんぱく質:1グラム=4kcal
脂質:1グラム=9kcal
糖質:1グラム=4kcal
ですから、想像以上に食品中の脂質が占めるエネルギー量は高いのです。

お肉などは、脂身や皮を取り除くだけでかなり脂肪をおさえることができますが、
脂肪の少ない肉は固くなり、食べにくくなります。
そんな固い肉を柔らかくする“秘策”が最後に披露され、
学生諸君はとても参考になった(終了後のアンケートより)ようです。


今年度は『スポーツと栄養』と題しまして、
“入門編”“基礎編”の講義を行いましたが、
『栄養』の話しは内容が非常に幅広く、とても2回では足りません。
来年度は、さらに発展した『栄養』の講義を含め、『トレーニング』『メンタルケア』など
様々なテーマで行う予定です。

来年度の予定は、体育会主務連絡会を通じて、またスポーツ医学研究センターのホームページでお知らせいたします。


11月17日の『スポーツと栄養:入門編』、12月8日の『スポーツと栄養:基礎編』を録画し、
DVDを作成しました。
学内の学生を対象に貸出しをしますので、
ぜひ有効に使ってください。


『強くなるためのスポーツ医学基礎講座』は慶應義塾体育会学生を対象とした教育講座です