2010年1月27日水曜日

ライフスタイル改善プログラム≪メールマガジン第5号≫

スポーツ医学研究センターでは、ライフスタイル改善プログラム参加者に向けて、メールマガジンを発信しています。
小熊祐子准教授を中心とし、管理栄養士の橋本玲子先生、スポ研スタッフ、スポマネ大学院生が持ち回りで、運動や食事に関する『健康的に過ごすため』の役立つ情報を配信しています。

プログラム参加者以外の方にもとても有用な情報ですので、
こちらのブログにも転載します。

このメールマガジンは2009年9月に配信されました。


**ライフスタイル改善プログラム≪メールマガジン第5号≫**

みなさま こんにちは!
9月に入り少しずつ秋らしい気候に
なってまいりましたがいかがお過ごしでしょうか?


大変遅くなりましたが
今回はメールでもご紹介した
ノルディックウォーキング特集です。
担当は大学院生 大澤さんです。


ノルディック・ウォーキング特集
文責 慶應義塾大学 大学院健康マネジメント研究科 大澤祐介


[自己紹介]
 昨年、日本ノルディック・フィットネス協会の公認インストラクターの資格をとり、ノルディック・ウォーキングの普及に努めています。そこで、本メルマガでもノルディック・ウォーキング[導入編]をご紹介します。


■ノルディック・ウォーキング誕生
ノルディック・ウォーキングは、1930年代初頭に北欧フィンランドで誕生しました。当初は、クロスカントリー選手の夏場のトレーニングとして行われたといわれています。その後、専用のポールが開発されたことで選手以外にも広く普及し始めました。今日、母国フィンランドでは5人に1人が日常的にノルディック・ウォーキングを行っており、老若男女問わず多くの人々に親しまれています。そして、日本では2007年に日本ノルディックフィットネス協会が設立したことを契機に、以降徐々にではありますが、認知度が高まっています。


■ノルディック・ウォーキングの健康効果と魅力
[健康効果]
1. 同じ速度でも、通常のウォーキングに比べてエネルギー消費量が20%アップする(※1)
2. 肩や首にかけての痛みやコリを解消する
3. 首から背中にかけて横方向の柔軟性が向上する
4. 上半身の筋肉を活用する
5. 関節や腰に痛みなどがある場合でも悪化しにくい
6. 滑りやすい地面では、ポールが杖代わりとなる

※1
 ポールの使い方に慣れた中級者レベルでは20%アップが期待できますが、初級者では通常のウォーキングとほとんど変わらないといわれています。
(佐々木巌『ノルディックウォーキング』大学教育出版、2008年より)

[魅力]
1. 上り坂を楽に歩くことができる
2. いつものウォーキングよりも背筋が伸びている
3. 爽快感がある
4. 二の腕がパンパンになって、二の腕が引き締まる(気がする)
5. 歩幅が大きくなる
(これまでに日吉キャンパス内にて開催したノルディック・ウォーキング イベントに参加された方にお願いしたアンケート結果より)

健康効果については、定期的にノルディック・ウォーキングを行わないと実感することが難しい点が多いと思いますが、魅力については初めて行う方でも分かりやすいと思います。まだ経験していない方は、オフ会やイベントを利用して是非一度お試しください!!


■自分に合ったポール選び
 ポールの長さは、身長×0.68が目安となっています。なお、初心者の場合、それよりも短めのほうが使いやすくなります。また、体力レベル、柔軟性、腕の長さ、ウォーキングスピード、長期的な目的やノルディック・ウォーキングを行う地形(例:地面が濡れている場合は滑りやすいので短めの方が行いやすい)などを考慮する必要もあります。もし、ご自身でご購入される際には、一度お問い合わせください。


■ノルディック・ウォーキングの歩き方
 ノルディック・ウォーキングは、1.健康増進レベル、2.体力向上レベル、3.アスリートレベル、に分類できます。そして、各レベルによって歩き方のポイントが変わってきます。ここでは、1.健康増進レベルのポイントを紹介します。


[第1段階 引きずり歩き]腕と肩の力を抜いて歩く
慣れないポールを握るとどうしても腕と肩に余計な力が入ってしまうものです。そこで、第1段階では、ポールのストラップに手を通した後、グリップは握らずにポールを引きずりながら歩いてみましょう。






[第2段階 腕振りの練習] 地面を突くのは意識せず腕を振って歩く
肩を中心に腕を振ることを心がけます。通常のウォーキングでは肘を曲げて歩くことが勧められています。一方、ノルディック・ウォーキングでは、肩を中心に肘を伸ばした状態で腕を前に出してみましょう。人と握手をするように腕を前に出すイメージです。
 側面から見たときに、腕とポールとで三角形ができればGOOD!!






[第3段階 ポールで地面を突く] ポールで地面を突いて前方向へ推進力をつけて歩く
第2段階のときに、ポールが地面に引っかかった感触があると思います。このとき、少し力を入れてポールで地面を突き、身体を前方向に押し出すようにします。なかなか、初めて行うときは肩や腕に余計な力が入ってしまい。コツがつかめないと思いますが、数回行えばどなたでもできるようになります。ポールをお尻のところまで押すことが身に付くようになれば、健康増進レベル・マスターです。


ライフスタイル改善プログラム≪メールマガジン第3号≫

スポーツ医学研究センターでは、ライフスタイル改善プログラム参加者に向けて、メールマガジンを発信しています。
小熊祐子准教授を中心とし、管理栄養士の橋本玲子先生、スポ研スタッフ、スポマネ大学院生が持ち回りで、運動や食事に関する『健康的に過ごすため』の役立つ情報を配信しています。

プログラム参加者以外の方にもとても有用な情報ですので、
こちらのブログにも転載します。

このメールマガジンは2009年4月に配信されました。


**ライフスタイル改善プログラム≪メールマガジン第3号≫**

桜の花も咲きそろい心踊る頃となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。最近はかなり暖かな日差しが差し込むようになり、これから運動を始める方には心地の良い季節かと思います。


今年からスタートしましたメールマガジンも今回が3回目となりました。前回までの小熊先生、橋本先生に引き続き、今回からはスポーツ医学研究センターのスタッフまたはプログラムに参加している学生が、気になっている情報を提供していきます。
少しでもお付き合いして頂けたら幸いです。よろしくお願いいたします。
今回は、立ち上げ時からバックアップのスタッフとして参加していた松尾から報告させてもらいます。内容は、皆様にご協力を頂きましたフォローアップ調査の結果をもとに、昨年1年間続けてきた本プログラムの効果について報告したいと思います。


生活習慣改善プログラムの参加状況について(2009年4月当時)
このプログラムは2008年1月に開始して、現在、約1年3ヵ月が経過したところです。これまでこのプログラムへエントリーして頂いた方は20名になります。そのうち、実際に本プログラムへ参加した方は全体で16名になります。内訳はスポーツ医学研究センターまで通ってプログラムを実施して頂いた通所群の方が7名、インターネットを利用した遠隔通信にてプログラムを実施して頂いたIT群の方が9名となります。皆様には貴重な時間を割いて参加して頂き、本当にありがとうございました。


生活習慣改善プログラム実行後の結果について
昨年末までに多くの方に、プログラムを終了してから3ヵ月後の追跡調査(『3ヵ月後のフォローアップ調査』)に協力して頂きました。以下にご報告する内容は、その調査に協力して頂いた方々の結果をもとに、プログラム開始前とプログラム終了時、そして3ヵ月後のフォローアップ調査から収集した値を平均化して各群(通所群とIT群)の効果の違いを見ています。そして計測結果として説明する項目は、検査時に測定した体重、1週間装着して頂いたライフコーダで計測した歩数(1週間の平均)、1日の摂取カロリー(対象3日間の平均)の3項目となります。







(1) 体重変化について
 まずは体重変化について以下のグラフに示します。





プログラム開始前に測定した値を基準として、通所群の方は平均でプログラム終了時までに約2.1kg、終了後3ヵ月までに約2.9kgまで減少していることが分かりました。IT群の方はプログラム終了後までに約1.9kg、終了後3ヵ月までに約2.6kgまで減少していました。
変化量につきましては個人差がありますが、参加者の平均で体重変化を見るとどちらのプログラムに参加しても効果的に体重が減少できていることが分かります。



(2) 1日の歩数変化について
 ライフコーダで測定した1日の平均歩数について以下に示します。








こちらもプログラム開始前の値を基準として、通所群の方は平均でプログラム終了時までに約4,500歩、3ヵ月後にはやや増加幅が減ってはきたものの約2,400歩増加していました。また、IT群の方はプログラム終了後までに約1,800歩増加、その後平均歩数は概ね維持されています。
参加者の平均として歩数変化を見ても、プログラム実施後は効果的に歩数が増えていることが分かります。今後も引き続き、これまでと同じように運動量維持に努めて頂ければと思っております。



(3) 摂取エネルギーの変化について

 対象期間に摂取したエネルギー量の変化について以下に示します。測定方法は参加者の皆様から頂いた1週間分の食事記録をもとに代表的な3日間の食事記録を取り出してエネルギー計算を行い、それらを平均して1日分の摂取エネルギーとして示しています。






摂取エネルギーについて細かくみると、非常に個人差が大きく、またその日の体調などによって状況が変わってくることもあるため、非常にばらつきが大きいことが分かりました。また摂取エネルギーは個人の体格差によって値が異なってきます。そのため上記のグラフのように平均化して読み取ることは大変難しいところではありますが、全体的にプログラム開始前と比較すると、3ヵ月後のフォローアップ調査までに摂取エネルギーが減少していることが分かります。これはプログラム終了後も皆様が食生活に気をつかい、全体的にバランスの取れた食生活が行われていたことを推測することができます。


以上が今回の調査結果から読み取れた内容となります。
通所群、IT群ともにそれぞれのプログラムを実行して頂くことによって、全体的に効果が出ていることが分かりました。今後はこのプログラムがきっかけとなって、皆様が少しでも健康的な身体を維持されて頂ければ幸いです。


また現在、プログラム開始から1年後のアンケートを順次お願いしております。
2年後には以前と同じ採血や体力測定を行わせていただく予定です。
是非末永くお付き合いして頂ければと思っております。


■  最後に
これまでは昨年1年間に皆様にご協力して頂きましたプログラムの結果について、各個人にご報告させて頂きました。そこで今回のメールマガジンでは、このプログラムを実行した皆様の状況をお伝えする意味でプログラム実施者全体の結果として報告させて頂きました。今回の結果も参考に、引き続き健康的な生活を維持して頂けることを願っております。
最後になりますが、本プログラムに参加して頂きまして本当にありがとうございました。
このプログラムに参加された皆様のお力があってこその研究でもありますので、今後ともご協力のほど、よろしくお願いいたします。


以上


慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科
卒業生 松尾 素一

2010年1月19日火曜日

重要なお知らせ:『健康寿命をのばす本』『スポーツと健康 講演集』をお申し込みいただいた方へ

当センターのサイト内、

『健康寿命をのばす本」『スポーツと健康 講演集』のお申し込みフォームに不具合が発生しておりました。

フォームよりお申し込みいただいて、まだ私どもより返信メールをお受け取りになっていない方は、
お申し込みが正確に送信されていない可能性があります。

お心当たりの方は、大変お手数をおかけ致しますが、もう一度フォームよりお申し込みいただくか、
お電話045-566-1090 担当常川までご連絡いただけますようお願い申し上げます。

ご迷惑をおかけした皆様には、心よりお詫び申し上げます。

2010年1月18日月曜日

ライフスタイル改善プログラム参加者の皆様へ オフ会開催のお知らせ

新年おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか。
4日に初詣と運動不足解消も兼ね、下見にいってまいりました。本格的なウォーキングとしては、物足りないかもしれませんが、久しぶりにお会いしたみなさんと話しながら歩くにはちょうど良いかと思います。
詳細は下記のとおりです。
出欠について、1月20日(水)までに、メールでお知らせください。

<<第五回メタボ研究オフ会>>

日程:2月6日(土)午後1時30分 東急東横線多摩川駅改札集合
多摩川台公園の中をとおりつつ、ウォーキング
午後3時ころ  自由が丘T'sレストランにて軽食&歓談

会費:1,000円

T'sレストランは、昨年新しくできたヘルシー志向のレストランです。下見では、しっかりそのお味を確かめてきました!

寒い時期なので、温度調節のできる服装&歩きやすい靴でいらしてください。
(着替えはしません)
雨・雪など悪天候の場合は、直接レストラン集合としたいと思います。
ご家族の方の参加、途中参加(レストランに直接集合になります)も可能です。
多くの方の参加を楽しみにしています。よろしくお願いします。

2010年1月14日木曜日

2010年のご挨拶

ご挨拶がおくれましたが、
2010年のスポーツ医学研究センター始動しております。
本年もよろしくお願いいたします。

冬期休業があけると、
銀杏並木の剪定がはじまっていました。
5年に1回くらいの頻度で伸びすぎた枝を剪定するのです。

この時期の銀杏は落葉し、その姿がよけいに寒さを感じさせるのですが、
枝まで取り払われて、よりさみしく、寒々しい感じがします。

でも、この寒さがゆるまる頃には新芽が芽吹き、
青葉が茂ります。
これから1年ほどはボリュームのない銀杏並木に見えるかもしれませんが、
また5年たつ頃には、剪定しなくてはならないほど成長するのですから、
その生命力の強さにはいつも驚かされます。







かなり高さがあるので、レッカー作業です。
レッカーから太い上の方の枝に移って作業しているかたもいます。





今日は、スポ研前での作業でした。
伐採された枝がすごい量です。
この枝を細かくしてまとめるのも大変な作業です。
メインストリートの銀杏を剪定するのは数週間かかりそうです。
寒い中、おつかれさまです。


今週は体育会野球部のコンディショニングチェックを行っています。




部員全員の体脂肪率測定、理学療法士、トレーナーによる整形外科チェック、
保健師による内科チェックを行います。
必要に応じて、医師の診察や医療機関への紹介も行います。