スポーツ医学研究センターでは、ライフスタイル改善プログラム参加者に向けて、メールマガジンを発信しています。
小熊祐子准教授を中心とし、管理栄養士の橋本玲子先生、スポ研スタッフ、スポマネ大学院生が持ち回りで、運動や食事に関する『健康的に過ごすため』の役立つ情報を配信しています。
プログラム参加者以外の方にもとても有用な情報ですので、
こちらのブログにも転載します。
**ライフスタイル改善プログラム≪メールマガジン特別号1≫**
※このメールマガジンは2008年6月に配信されました
皆さん、こんにちは。食事のコメントを担当させて頂いている
管理栄養士の橋本です。
こう暑い日が続くと、冷たいアイスや飲み物を口にしたり、
さっぱりとしたそうめんなどで食事を済ませがちですが、
睡眠不足や紫外線によるストレスで体力を消耗する夏こそ、
しっかりと栄養補給を心掛けることが大切です
そこで、夏バテを吹き飛ばすための食生活のポイントをまとめ
ましたので、日々の生活に取り入れてこの暑さを乗り切って
ください。
ポイント1:エネルギー源となる主食をしっかりとる
食欲がない時は、そうめんやざるそばなど喉越しの良い
麺類がお勧めです。ただし、これだけではたんぱく質や
ビタミン、ミネラルが不足してしまいますので、卵やハム、
鶏肉、納豆、きゅうり、もやし、山芋、ワカメなど、
たんぱく質と野菜を組み合わせて食べるようにしましょう。
冷やし中華や冷麺などは栄養バランスがとれていてGood!
胃腸を冷やさないために、あえて温かいけんちんうどんや
鍋焼きうどんを食べるのも良いですね。
ポイント2:ビタミンB1の豊富な食品を積極的にとる
ご飯やパン、麺類などをしっかり食べてもビタミンB1が
不足していては、エネルギーが効率よく作られません。
特にアルコールや砂糖のたっぷり入った炭酸飲料を
飲む人はビタミンB1が消費されやすいので注意が
必要です。豚肉、うなぎの蒲焼、ブリ、カツオ、
枝豆、豆腐、玄米、そば、ごまにはビタミンB1が
豊富に含まれます。
ポイント3:香りの強い野菜を上手に取り入れる
にんにく、玉ねぎ、ねぎ、ニラなど香りの強い野菜
には、ビタミンB1の利用効率を高める働きがある
ため、上手に組み合わせてとると良いでしょう。
うなぎの蒲焼とニラの炒め物、豚肉とにんにく
豆腐入りゴーヤチャンプルなどは、ビタミンB1が
効率よくとれるお勧めメニューです。
ポイント4:食欲増進&胃にやさしい食材を活用する
食欲が湧かない時は、にんにく、唐辛子、カレー粉、
しそ、みょうがなどのスパイスや薬味を取り入れるのも
一案です。また、胃の粘膜を保護するネバネバ食品
(オクラ、山芋、モロヘイヤ)や、消化を助ける大根、
かぶ、しょうが、キウイ、パイナップルなども積極的に
とって、弱った胃を労わってあげたいですね。
ポイント5:こまめに栄養を補給する
食欲が低下している時は、一度に食べる量が減って
しまいますので、食事と食事の合間に、おにぎりや
果物、ヨーグルトなどをこまめに補給することも
お忘れなく。
また、言うまでもありませんが、水分もこまめに
補給してくださいね。
以上です。
橋本玲子
http://www.rh-diet.com