2013年11月28日木曜日

スポーツと栄養:強くなるために「何」を「いつ」「どれくらい食べたらいいの?」開催報告


10月30日(水)

スポーツ医学研究センターの研究員でもある、公認スポーツ栄養士 橋本玲子先生を講師にお迎えし、

【強くなるためのスポーツ医学基礎講座】
スポーツと栄養:強くなるために「何」を「いつ」「どれくらい食べたらいいの?」が行われました。

【内容】
○あなたに合ったエネルギー必要量を把握しよう
○トレーニングに合わせた朝食・昼食・補食・夕食の配分
○コンビニ・外食でのメニュー選び
○試合に合わせた食事計画
○アスリートにとって朝食が大切なわけ


私達からの要望が多かったため、1時間と短い時間で、内容盛りだくさんながら、スポーツ栄養の基本を分かりやすくお話いただき、コンビニや外食で食べるなら何を選ぶかなど、具体例もあげていただきました。

私達が日頃から気にかけている、大学生アスリートの食事量、特に炭水化物(糖質)摂取の少なさについて、

「最近は、プロアスリートでも炭水化物が絶対的に不足している」というお話がありました。
体重70kgの男性選手の場合、1日の炭水化物の必要量の目安は、ご飯に換算すると「大きめお茶碗に5~6杯半」です。
「これくらい毎日食べている人〜」の問いに、手を挙げたのは、参加者30名弱のうち、2名でした。
体重が増えない、前日の練習の疲れがとれないなど感じている選手は、まずご飯やパンなどの炭水化物をきちんと摂ることを心がけましょう。

講座の冒頭で橋本先生も仰っていましたが、
スポーツ栄養を1時間で講義し、理解することは無理です。

朝食をきちんと食べましょう。
外食では、定食を選ぶのがいいでしょう。
自分たちの食事量がいかに少ないかを自覚して、トレーニング量に見合った食事を摂りましょう。
など講座で学んだことをひとつでも実行して欲しいものです。

このFBでの話題が、最近はどうしても食事や栄養の話に偏ってしまうのは、スポーツの根底に栄養が切り離せないからです(本当は生きるうえでの根底なのですが)
大学での競技生活は、4年間、競技によっては3年ちょっとしかないですね。大きなケガをしてしまったりすると、1年間フィールドに立てないなんこともあるわけです。

テクニック向上のためのトレーニングにしても、身体づくりにしても、お手本になる教科書はあっても、それぞれの選手がさまざまな事を試みながら、自分にあったものを見つけ出すしかなく、4年間の短い間で結果を出すのは大変なことです。

私達が、「食事、食事」とうるさく言うのは、トレーニング方法やスケジュールなどは、部の方針や環境ですぐにはかえられなくても、食事を改善することは、自分の意識ですぐに実行できるからです。

毎日一生懸命に練習していても、思うような成果が上がらなかったり、ケガや病気をしやすいのは、食事に原因があるかもしれないと気づいてもらえたら嬉しいです。

この講座で「減量」について質問をいただきました。
後日、橋本先生にご返答いただきましたので、
次回の記事でアップしたいと思います。